日本100名城・060番・赤穂城(あこうじょう)をご紹介します。
史跡整備によってよみがえった、縄張りが独特な城です。
お城めぐりの参考に。
日本城郭検定を受験するときの参考に。
赤穂城(あこうじょう)#060『史跡整備によってよみがえった、縄張りが独特な城』
史跡整備によってよみがえった、縄張りが独特な城である赤穂城(あこうじょう)をご紹介します。
赤穂城は、兵庫県赤穂市にある城跡です。
見どころ
復元整備によって当時の姿が蘇っているところが、見所のひとつです。
縄張全体に多くの折れが作られており、この城最大の特色と言えます。
赤穂城は城域全体にわたってとてもよく整備されています。
主な遺構
本丸
二の丸
三の丸
天守台
石垣
堀
縄張(なわばり)
赤穂城は三角州の先端という要害の地を利用しています。
築城には甲州流軍学(こうしゅうりゅうぐんがく)と山鹿流軍学(やまがりゅうぐんがく)を取り入れています。
変形の輪郭式(りんかくしき)縄張で塁線には折れを多用しています。
外堀と内堀も良く残っています。
この折れを多用した縄張りは赤穂城最大の特徴でもあり、極めて珍しい縄張りとなっています。
天守台は築かれましたが、天守は幕府の許可が下りずに築かれませんでした。
昭和58年(1983)から発掘調査が行われ、その結果に基づいて本丸門(大手門)や本丸庭園、海城ならではの船着場などが復元整備されています。
本丸門は古い写真を基に、高麗門(こうらいもん)・櫓門(やぐらもん)を有する枡形門(ますがたもん)として復元整備されました。
<赤穂城の整備概要>
1.本丸
昭和57年度より本丸の本格整備開始。
本丸門・厩口門の復元
本丸門枡形石垣・厩口門袖石垣の復元修理
刎橋門石垣及び周辺石垣土塁の修理
大池泉・坪庭等の池泉遺構(本丸庭園)の復元
御殿(表御殿・奥御殿)間取りの平面表示などの整備
2.二の丸
海城の特徴である水手門石垣と船着場石垣(雁木、波上場突堤)の復元修理
遊水池周辺を水辺多目的広場に
米蔵跡は外観を米蔵風に模した休憩舎を整備
元禄の桜苑としての花見広場を整備
二之丸庭園及び二之丸城壁の復元整備中
3.三の丸
大石良雄宅跡長屋門・近藤源人宅跡長屋門の解体修理
坂田弐右衛門宅跡には武家(侍)屋敷公園として整備
大手枡形を復元整備
伝統工法に基づく侍屋敷土塀(大石内蔵助宅跡)も復元
番所跡には外観を番所風に模した休憩舎を整備
4.城外
外堀護岸の復元整備
海城舟入修景整備
歴史
赤穂城はもともといつ建てられたのかははっきりしませんが、慶安(けいあん)元年(1648)に浅野長直(あさのながなお)が入城して工事に着手し、近世城郭として整備されました。
赤穂城の基本情報
別名 | 加里屋城、仮屋城、苅屋城、蓼城 |
所在地 | 〒678-0235 兵庫県赤穂市上仮屋 |
城の種類 | 平城(海城) |
築城年代 | 慶安(けいあん)元年(1648) |
築城者 | 浅野長直 |
主な城主 | 浅野氏、長井氏、森氏 |
文化財史跡の区分 | 国指定史跡 国指定名勝 |
主な復元や整備 | 本丸、二の丸、三の丸、城外にわたり幅広く整備。 概要は上にあります |
天守の現況 | 天守台のみ残る |
アクセス | JR 赤穂線播州「赤穂」駅から徒歩15分 |
日本100名城スタンプ設置場所 | 本丸櫓門下 |
関連施設 | 赤穂市立歴史博物館 大石神社 |
リンク | 国史跡赤穂城跡公式ウェブサイト |
地図・マップ
まとめ
日本100名城・060番・赤穂城(あこうじょう)をご紹介しました。
史跡整備によってよみがえった、縄張りが独特な城です。
お城めぐりの参考にしてください。
また、日本城郭検定を受験するときの参考にしてください。
じゃあね🖐️
2020年04月26日
犬山城マイスター!たかまる。