日本100名城・052番・観音寺城(かんのんじじょう)をご紹介します。
お城めぐりの参考に。
日本城郭検定を受験するときの参考に。
観音寺城(かんのんじじょう)#052『佐々木六角氏が築いた巨大山城』
佐々木六角氏(ささきろっかくし)が築いた巨大山城である観音寺城(かんのんじじょう)をご紹介します。
観音寺城は、滋賀県近江八幡市安土町にある城跡です。
見どころ
繖山(きぬがさやま)の山中のいたるところに石垣が残っています。
隅部は未発達ですが算木積み(さんぎづみ)が用いられています。
また石垣は目地が通っていることなど石積み技術の高さが見所です。
平井丸正面の虎口(こぐち)にある石垣は、観音寺城最大規模のものです。
その大きさには圧倒されます。
主な遺構
遺構は本丸、平井丸、池田丸などの石垣です。
繖山の山頂から南斜面ほぼ全域にわたって観音寺城が築かれ、石垣などの遺構があります。
縄張(なわばり)
繖山(きぬがさやま)は標高433 m の山です。
山全体に多くの曲輪跡があります。
戦国時代の山城としては最大級です。
本丸の石垣は隅部の算木積み(さんぎづみ)などは未完成ですが、初めて本格的に築かれた総石垣の城です。
平井丸虎口(こぐち)の石垣は、長辺2 m 以上の巨石が多数使われて築かれており、高さは約3.8 m 、長さは約32 m にも及びます。
主郭部や屋敷地に築かれた高石垣は、日本の城で初めて本格的に導入されたものです。
天正四年(1576)から近くの安土山に安土城が総石垣の城として作られますが、観音寺城はその安土城の先駆をなすものとされています。
歴史
観音寺城の築城年代は明らかになっていません。
建武2年(1335)頃という説や、文明3年(1471)頃という説があります。
宇多源氏(うだげんじ)の流れをくむ近江国守護(おうみこくしゅご)佐々木六角氏(ささきろっかくし)の居城です。
「太平記」にその記述が残っています。
石垣や石塁による城作りは、拡張や改修を繰り返しながら進められていったと考えられます。
永禄11年(1568)に織田信長が上洛する際、近隣の城を猛攻していました。
それを目の当たりにした六角義賢(ろっかくよしかた)と義治(よしはる)親子は城を捨てて逃げ出しました。
それ以後、廃城となっています。
観音寺城の基本情報
別名 | 佐々木城(ささきじょう) |
所在地 | 〒521-1341 滋賀県近江八幡市安土町石寺 |
城の種類 | 山城 |
築城年代 | 建武2年(1335)の説や、文明3年(1471)の説がある |
築城者 | 佐々木六角氏(ささきろっかくし) |
主な城主 | 佐々木六角氏(ささきろっかくし) |
文化財史跡の区分 | 国指定史跡 |
アクセス | JR東海本線安土駅から徒歩約40分で登城口、そこから伝本丸跡まで徒歩約35分 |
日本100名城スタンプ設置場所 | 石寺楽市会館 観音正寺 |
関連施設 | 滋賀県立安土城考古博物館 石寺楽市会館 |
備考 | 滋賀県立安土城考古博物館には観音寺城跡の復元模型が展示されています |
リンク | 繖三観音(観音寺城ページ) |
地図・マップ
まとめ
日本100名城・52番・観音寺城(かんのんじじょう)をご紹介しました。
お城めぐりの参考にしてください。
また、日本城郭検定を受験するときの参考にしてください。
じゃあね🖐️
2020年03月25日
犬山城マイスター!たかまる。