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【お城の基礎知識】曲輪(くるわ)の名前

お城の基本となる曲輪(くるわ)は、その配置が重要です。

なぜなら、防御施設として機能できるかが決まるためです。

そんな曲輪には役割や方位によって様々な名前がつけられました。

今回は曲輪の名前について学んでいましょう。

名称

曲輪(くるわ)に付けられている名前について、一般的なものを見ていきましょう。

本丸

天守や御殿などが建つ城の中心となる曲輪のことを指します。

中世城郭では、主郭(しゅかく)や本郭(ほんかく)とも呼びます。

二の丸

本丸の次の位の曲輪です。

二之丸、二丸とも書きます。

三の丸

本丸、二の丸の次の位の曲輪です。

天守丸・天守曲輪(てんしゅぐるわ)

天守が建っている曲輪が小さいときは本丸と呼ばずに天守丸や天守曲輪(てんしゅぐるわ)と呼びました。

詰丸(つめのまる)・甲丸(つめのまる)

中世城郭での本丸の名前のひとつ。

方位のついた曲輪

本丸から見て東西南北などの方角を名前に使いました。

西の丸、北の丸、東の丸などです。

西の丸は世継ぎの住居となることが多く見られます。

また南の丸はあまり見られません。

出丸(でまる)・出の丸(でのまる)

城郭の縄張りから少し離れたところに作られた曲輪、または本体から突き出した曲輪のことです。

帯曲輪(おびくるわ)・腰曲輪(こしくるわ)

本丸などの周囲にある細長い曲輪の一般的な呼び方です。

山城や平山城によく見られます。

水の手曲輪(みずのてくるわ)・井戸曲輪(いどくるわ)

井戸などの水源を含む曲輪の一般的な呼び方です。

その他

太鼓丸、鐘丸、馬屋曲輪などの名前もあります。

まとめ

曲輪の名前には本丸、二の丸、三の丸などや、方位名がついた西の丸、東の丸、役割の名前がついた水の手曲輪などがあります。

城郭によって名前の付け方に特徴があるところがありますので、それらを比較してみてもおもしろいでしょう。

ということで、曲輪の名前についてのお話でした。

じゃあね🖐️

2019年08月09日
犬山城マイスター!たかまる。

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