犬山城の本丸の次に順位が高い曲輪(くるわ)をご存知ですか?
その曲輪は二の丸とは呼ばれず、杉の丸と呼ばれます。
櫓が二つ備えられていました。
今回はこの杉の丸を紹介します。
犬山城に詳しくなりたい方は必読の内容です。
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犬山城・杉の丸(すぎのまる)
犬山城の本丸の次に順位の高い曲輪(くるわ)は二の丸とは呼ばれず、杉の丸(すぎのまる)と呼ばれます。
犬山城の杉の丸は現在立ち入りができない場所になっています。
しかし覗き込むことができたので、写真を載せておきます。
また簡単ですが縄張り図で場所を示しておきました。
ここは現在、関係者が使用する広場となっています。
杉ノ丸の形状も本丸と同じように、真四角な形をしているわけではなく、いびつな形をしています。
これも戦国時代の縄張りの名残と思われます。
先ほど書いたように、ほとんど何も使われていない状態となっており形状をよく留めていると思われます。
今後整備されて見学できるようになることを期待します。
杉の丸にあった二つの櫓
杉の丸には櫓が二つありました。
- 器械櫓(きかいやぐら)
- 御成櫓(おなりやぐら)
南東隅に器械櫓(きかいやぐら)、南西隅に御成櫓(おなりやぐら)です。
いずれも現在では建物は残っていません。
しかし御成櫓の石垣の一部が残っています。
それは大手道から望むことができます。
杉の丸にあった門
杉の丸にも当然出入り口はありましたが、門があったかどうかは定かではありません。
江戸時代の絵図を見ても、門が書かれている絵図もあれば門が書かれていないものもあります。
名前が書かれているものはどうやらないようです。
このことからも出入り口はもちろんあったでしょうが、門んがあったかどうか、それもどのような門であったかどうかということについては、わからないというのが現状です。
現在の券売所の左手辺りが当時の出入り口があったところだと思われます。
広さと場所
杉の丸は本丸のすぐ南側にあり、本丸を守る最後の拠点です。
広さは東西17間(約30 m)、南北27間(約49 m)です。
杉の丸にあった櫓などの跡については、マップを作っておきましたので参考にご覧ください。
まとめ
犬山城の本丸の次に順位の高い曲輪(くるわ)は二の丸とは呼ばれず、杉の丸(すぎのまる)と呼ばれます。
そこには二つの櫓がありました。
- 器械櫓(きかいやぐら)
- 御成櫓(おなりやぐら)
出入り口はありましたが、門があったかどうかは定かではありません。
旧状をよく留めた形状をしており、立ち入ることはできませんが天守を見学する際にちょっとだけ眺めてみると、当時の姿を想像できると思いますよ。
ということで、犬山城の杉の丸の解説でした。
じゃあね🖐️
2019年11月01日
犬山城マイスター!たかまる。