あなたが城を作るとき、まず初めにすることは何ですか?
最初にすることは土地選び(地選)です。
深掘りしていきます。
城造りは土地選びからスタートする。
- 城づくりは土地選びから
- 城の目的によって選ぶ土地が違う
- 目的によって場所が違う
あなたがお城を作ることになったとき、まず最初にしなければいけないのは土地選びです。
そしてその土地選びは、城の目的によって替わります。
大きくは、戦をするのか? それとも政庁としての城なのか?によって替わります。
さらにその中でも、どのような場所に城を作るのかは目的によって異なります。
ということで、いかに深掘りしていきます。
城を作る目的は何か
- 城造りの最初の行程は、土地選び
- 戦の時の城か? 政庁としての城か?
- どのような目的の城なのか?
城を造るには様々の工程があります。
その中でも一番最初に行わなければいけないのは、どこに造るかです。
つまり、土地選びです。
戦の時に使う防御重視の城なのか?
または、敵地への攻撃のための拠点なのか?
そこには城主が住むのか?
政庁としての城か?
などなど、どのような目的の城なのかを考えなければいけません。
そしてその目的によって土地選びは大きく替わってくるのです。
土地のメリットデメリットを考える。
- 土地のメリットとデメリットを考慮する
- 自然地形を利用しつつ、不便にならないように
- 地形、政治、経済、軍事、交通など、を総合的に考えなければいけない
土地を選ぶときに考慮しなければいけないのは、その土地のメリットとデメリットです。
山や谷、崖、川、海などの自然地形をどのように利用するとよいのか、逆にその自然地形が不便にならないかなどを考える必要があります。
さらに、土木工事である普請(ふしん)の手間や資金などがどの程度かかるのかも見積もらなければいけません。
その他には交通の要衝となりうるかどうかです。
交通の要衝ということは人の往来や人が集まりやすい場所ということになるので、経済効果が期待できます。
一方で交通の要衝と言っても、周囲から見下ろされるような谷間などは敵から狙われやすくなってしまいます。
このように地形だけでなく、政治、経済、軍事、交通など、領国統治にどのような影響があるのかということを総合的に考えなければいけないのです。
とても重要な工程ですね。
『あなたなら、どのような場所に城を築きますか?』
土地を決めたあとは、
- 土地が決まったら、縄張り、普請、作事と進める
- 土地選びは、最初に行わなければいけない工程
- 土地選びは、最も重要な工程
城を造る場所が決まったら、次にやることは縄張り(なわばり)です。
縄張りとは城郭全体のグランドプランのことです。
曲輪、堀、石垣、土塁などをどのように配置するのか?
門や櫓などをどのように配置するのか?
という設計図です。
縄張りが決定したら次には土木工事です。
城造りの用語で土木工事のことを普請(ふしん)と言います。
普請が終わったら、その後は建築工事です。
城造りの用語で建築工事の事を作事(さくじ)と言います。
作事では天守、櫓、門などの建物を作ります。
そして完成です。
このような工程を踏まえる上でも、土地選びは最初に行わなければいけない、そして最も重要な工程と言えます。
まとめ
- 城づくりは土地選びから
- 城の目的によって選ぶ土地が違う
- 土地選びは最も重要な工程
城を造るときには、まずその目的が何かをよく考えた上で土地を選ぶ必要があります。
戦の時に使う城なのか、それとも政庁としての機能を重視するのか、などです。
逆に言うと城めぐりの時に「なぜこの場所に城が作られたのか」ということを考えながら歩いてみてください。
当時の政治的な情勢はどうだったのか、防御はどうだったのか、地形や交通の便などはどうだったのかなど、様々なことを考えながら城を探検してみると、さらに新しい発見などがあって楽しくなると思いますよ!
ということで、城造りは土地選びからスタートというお話でした。
じゃあね🖐️
2020年01月20日
犬山城マイスター!たかまる。