お城にも今で言う車庫のようなものがありました。それを馬屋と言います。
馬屋はどの城にも必ずありましたが、いま現存しているのは彦根城だけになってしまいました。
馬屋とはどんなものだったのでしょうか?
今回はその馬屋について見てみたいと思います。
馬屋の造り
馬屋は馬を一頭ずつ繋いでおくための仕切りが一列に並んだだけの簡単な造りです。
間口は8尺(約2.4 m)ほどの広さが良いとされていました。
それはなぜかと言うと、馬は後ろに下がれないので頭から馬屋に入れて、中で向きを変えさせる必要があるためです。
そのために馬屋は結果的に長くなることが多く、長いものでは100 mに及ぶものもありました。
馬屋には猿
馬屋には特別な飾りや装飾などはありませんでしたが、仕切りの貫(ぬき)の先には猿の姿をした飾りがつけられました。
馬屋には猿はつきもので、馬を繋いでおく木を「猿木」(さるき)と呼んでいます。
猿が馬の病気を取り除くなど守り神と考えられていたので、猿の飾りがつけられたと考えられます。
馬屋の現存例は彦根城だけですが、貫の先端が猿の姿をかたどったものになっています。
馬屋は今で言うところの車庫のようなもので、侍が登城する時に馬で来る場合、馬屋に馬を預けていきました。
まとめ
馬屋はお城にとっては駐車場のようだものでした。
馬をつなぐための作りで簡単なものでしたが、猿の飾りがつけられていました。
ということで、お城の駐車場である馬屋についてのお話でした。
じゃあね🖐️
2019年08月03日
犬山城マイスター!たかまる。