近世城郭(きんせいじょうかく)で最も多い形態の平山城(ひらやまじろ)のなかで、姫路城(ひめじじょう)、松山城(まつやまじょう)、津山城(つやまじょう)が三大平山城と言われています。
名城と呼ばれる城が多く見られる平山城ですが、今回は三大平山城について見ていきたいと思います。
三大平山城
三大平山城と言われるものは、
- 姫路城(ひめじじょう、兵庫県姫路市)
- 松山城(まつやまじょう、愛媛県松山市)
- 津山城(つやまじょう、岡山県津山市)
です。
ここでは名城と言われる三大平山城を紹介します。
姫路城(ひめじじょう)
姫路城は言わずと知れた名城で、国宝でもあり世界遺産にも登録されています。
姫路の駅から天守がよく見えますが、天守が小高い丘の上に立っているからに他ありません。
ひとつの大天守と三つの小天守が渡櫓(わたりやぐら)で接続された連立式(れんりつしき)の天守群は、お城全体を大きく見せる効果もあり、とても壮大な城として人気があります。
松山城(まつやまじょう)
松山城は、本丸などの主要な部分が標高132mの山の上にあります。
松山城も姫路城と同じく天守と小天守や隅櫓が結ばれた連立式天守となっています。
天守の構えとしては最も厳重なものと言われています。
また門や櫓などが残されており、石垣も良く残っているので壮大なお城としてとても人気があります。
津山城(つやまじょう)
津山城は一二三段(ひふみだん)に築き上げられた高石垣が有名です。
関ヶ原の戦いの戦功により森忠政が入城し、城を完成させました。
津山盆地の中央にある比高50mの津山全体に総石垣でもって、ひな壇のように三段や四段重ねに石垣を築いて一二三段と呼ばれる平山城です。
残念ながら建物などは残っていませんが、本丸にある備中櫓が平成17年に木造で復元され、石垣と合わせてとても見応えのある状態になっています。
平山城とは?
平山城(ひらやまじろ)とは、標高100メートル前後の小高い山に築かれた城のことで、山麓に城下町が形成されているのが特徴です。
また戦国末期から江戸初期にかけてこの平山城がとてもたくさん作られており、現在でもその遺構が残されているものがたくさんあります。
平山城は城内に山や丘があるので、山城の守備力と平城の広大な敷地や利便性を兼ね備えた城と言えます。
また城の主要部分が小高い山の上に築かれていることが多いため、城下町から城の姿がよく見ることができます。
これは城下に対して城主の威厳・権力を示すことに適していました。
また近世の平山城では山や丘全体に石垣を巡らせることが多く、ひな壇のように段々に重なった石垣は一二三段と呼ばれています。
まとめ
近世城郭のうち姫路城、松山城、津山城が三大平山城として呼ばれています。
それぞれ平山城の特徴をとてもよく表しているお城ですので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
ということで、三大平山城をご紹介しました。
じゃあね🖐️
2019年09月18日
犬山城マイスター!たかまる。