城の守りの要である櫓(やぐら)。
何十基も建てたお城があります。
それだけ防御を高めようとする動きです。
その櫓が多い城ベスト3をご紹介しましょう。
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櫓の役割
櫓は城を守るためには欠かせない建物だったため、近世城郭には必ずと言っていいほど櫓が建てられました。
それは、敵が攻めてきたときに迎撃したり、横矢を掛けるためが第一の役割です。
第二は弓矢、鉄砲、大砲、鎧などの戦うための道具や、お米や塩などの食料などを保管する保管庫とすることです。
いずれも戦になった時のことを考えて、それに備えておくためのものです。
そのため、城のグランドプランである縄張のときに、どこにどのような櫓をいくつ配置するかというのは非常に重要だったわけです。
西日本の城には櫓が多い
最近ではジオラマやCG、VRなどで城郭全体を再現しているお城が多いのでそれを見るとよくわかるのですが、城全体に櫓がたくさん建てられていると思います。
このように近世城郭には櫓はたくさん建てられましたが、なかでも西日本の城には櫓が多い傾向にあります。
ここではすべて紹介できませんが、西日本は石垣と櫓が多用されて印象ですね。
櫓が多い城ベスト3
櫓が多い城ベスト3をご紹介しましょう。
第1位 広島城(ひろしまじょう)
広島城は、天正17年(1589)に毛利氏が造った城です。
その後、慶長6年(1601)に福島正紀が増築し、広島城が出来上がりました。
櫓は全部で76基もあったそうです。
それだけ用心深いということでしょうか。
第2位 姫路城(ひめじじょう)
姫路城は、三大平山城とも呼ばれている言わずと知れた名城ですね。
池田氏によって西への備えとして改修が進められ、最終的には櫓は61基あったと言われています。
縄張も複雑に折れ曲がったりしていますので、その隅に櫓を設けていけば必然的に数が多くなるのもうなずけます。
三大平山城についてはコチラ↓↓↓の記事もどうぞ。
三大平山城(さんだいひらやまじろ)
第3位 津山城(つやまじょう)
津山城も、三大平山城の一つで、一二三段の石垣が見事です。
今でも櫓台の石垣が残っていますので、いくつあるのか数えながら巡るのもおもしろそうです。
その他にも櫓が多いお城をご紹介します。
岡山城(おかやまじょう)
岡山城は、天正18年(1590)に宇喜多氏が築城し、慶長6年(1601)に小早川秀秋が改修しました。
さらに、慶長末期には池田氏が改修しました。
櫓は全部で51基あったそうです。
福山城(ふくやまじょう)
福山城は、元和元年(1620)に水野氏が築城しました。
櫓は全部で45基ありました。
まとめ
近世城郭には櫓がたくさん作られました。
最も多い城は広島城で、なんと74基もあったとか。
櫓の跡を巡ってみるとおもしろかもね。
いくつ見つけることができるだろうか。
じゃあね🖐️
2019年09月21日
犬山城マイスター!たかまる。