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犬山城移築門・松の丸の裏門(まつのまるうらもん)-常満寺という城前広場から徒歩5分のところに移築され、現存しているのだ

犬山城二の丸の一つ・松の丸には御殿があり、饗応がなされたと言われています。

御殿があったということは要人が集まるために、有事の際にはその要人を守る必要がありました。

そのため、松の丸には表門と裏門がありました。

その表門も裏門も移築されて現存しているというから驚きです。

この記事では裏門をご紹介します。

犬山城前広場から徒歩5分の激近の常満寺というお寺の山門となっていますので、犬山城と一緒に訪れたいスポットです!

犬山城移築門・松の丸の裏門(まつのまるうらもん)-常満寺という城前広場から徒歩5分のところに移築され、現存しているのだ

犬山城二の丸の一つ・松の丸には御殿があり、饗応がなされたと言われています。

御殿があったということは要人が集まるために、有事の際にはその要人を守る必要がありました。

そのため、松の丸には表門と裏門がありました。

その表門も裏門も移築されて現存しているというから驚きです。

この記事では裏門をご紹介します。

犬山城前広場から徒歩5分の激近の常満寺というお寺の山門となっていますので、犬山城と一緒に訪れたいスポットです!

松の丸裏門は犬山城近くの常満寺に移築されていた。

松の丸裏門-常満寺山門
▲ 常満寺山門-松の丸裏門を移築したもの。形式は薬医門

松の丸裏門(まつのまるうらもん)は今でもお寺の山門として活躍しています。

この門は犬山城前広場から徒歩5分の常満寺に移築されていました。

このお寺のウェブサイトが見当たらなかったので、日本の神社・寺院検索サイトのリンクです。

参考 常満寺八百万の神

>

電車で訪れる場合は、名鉄犬山線の犬山駅下車西へ約15分、または犬山口駅下車北へ約16分です。

そこそこ歩かなくてはいけませんけど、犬山城とセットで見に行くなら激近です。

犬山城前広場から南へ5分です。

お車の場合は駐車場はありませんので、近くの有料駐車場に停めて徒歩でいかれるのが良いかと思います。

路上駐車など迷惑行為はされないようによろしくお願いします。

松の丸裏門は薬医門という形式の門です。

門の形式としては、薬医門(やくいもん)です。

松の丸裏門-常満寺山門
▲ 常満寺山門の裏側-松の丸裏門を移築したもの。形式は薬医門

松の丸裏門は、切妻造の薬医門、屋根は桟瓦葺(さんがわらぶき)。

間口2.8m、左右袖塀付です。

背側から見ると薬医門であることがよくわかります。

薬医門というのは、鏡柱と控柱、冠木を大きな屋根でおおった様式の門のこと。

  • 鏡柱(かがみばしら:左右で歌舞伎を支える柱)
  • 控柱(ひかえばしら:鏡柱を後ろで支える柱)
  • 冠木(かぶき:左右の柱の上部を貫く横木)

松の丸裏門-常満寺山門-桃瓦
▲ 常満寺山門の屋根に乗る桃瓦
松の丸裏門-常満寺山門-桃瓦
▲ 常満寺山門の屋根に乗る桃瓦

屋根には桃瓦が載っています。

犬山城らしいですね。

桃瓦についてはコチラの記事をご参考にどうぞ。

常満寺山門は国の登録有形文化財

常満寺は本堂、観音堂、山門など国の史跡に指定されていましたが、2018年2月1日の火災で本堂などが焼失。

鐘楼(しょうろう)と山門だけが登録有形文化財に指定されています。

つまり、常満寺の山門=旧・犬山城松の丸裏門は国の登録有形文化財ということです。

2007年12月05日(平成19年12月05日)に登録されています。

松の丸裏門-常満寺山門ー登録有形文化財
▲ 常満寺山門は登録有形文化財

「犬山市史 史料編 6近代・現代」には「明治7年 73円」と記されているが、一次資料による確認ができていないようです。

文化庁の文化財データベースによると、明治10年(1877)移築とされています。

参考 index国指定文化財等データベース

その解説によると、

” 通りから西に入った位置に東面して建つ。犬山城松の丸裏門を移築した、切妻造桟瓦葺の1間薬医門。太い木柄で、組物はなく、軒は一軒疎垂木とする。装飾のない簡明な意匠ながら、豪放な気風を有しており、城門としての風格を備える。”

とされています。

松の丸裏門は、松の丸御殿が有事のときの裏口だった。

松の丸は先述した通り二の丸の一つで、御殿がありました。

松の丸御殿(まつのまるごてん)です。

ここは政庁として使われたり、尾張徳川藩主が来犬したときに饗応(きょうおう)しておもてなししたり、かなり重要な場所として使われていました。

なので、もし何かあった時にはすぐに守る、逃げられるように裏門が作られていました。

松の丸表門と裏門の配置図
▲ 松の丸表門と裏門の配置図。裏門は榊門、内田門へと続く

松の丸裏門から先は北への下り道になっており、その先に榊門(さかきもん)がありました。

そして榊門を出ると城郭全体の搦手(からめて)にあたる内田門(うちだもん)に続いていました。

つまり、松の丸で有事があった時には裏門から出て、そのまま内田門から逃げらるようになっていました。

松の丸裏門跡の現況は?

松の丸裏門跡は、針綱神社事務所の裏側にあり、見ることができません。

残念です。

何かの機会に見ることができたら写真を撮っておきたいと思います。

おそらく、現況は何も残っていないと思われます。

ちなみに、松の丸表門は現況も、移築門も見ることができます。

松の丸表門のことはコチラの記事を↓↓↓

一つの曲輪の表門と裏門の両方が現存しているというのは、なかなかないと思います。

大変貴重ですので、両方訪れることをおススメします。

それと、犬山城の門については、コチラの記事でまとめています。

ご参考にどうぞ。

まとめ

犬山城の松の丸にかつてあった松の丸裏門(まつのまるうらもん)は犬山市の常満寺(じょうまんじ)というお寺に移築され、現存しています。

犬山城からも近いところなので、犬山城に行ったらセットで訪れてみてください!

ということで、犬山城に行ったらセットで見に行ってみたい移築門・松の丸裏門=常満寺山門のご紹介でした。

じゃあね👍

2019年03月17日
犬山城マイスター!たかまる。

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