犬山城・松の丸の表門は、ちょっと分かりにくいところにあります。
だけど、逆にそれが実に考えられた位置なんです。
犬山城・松の丸表門(まつのまるおもてもん)-分かりにくいところにあるけど、ただの入り口じゃなかった!
犬山城二の丸の一つ・松の丸(まつのまる)は、唯一、三の丸に接している曲輪(くるわ)です。
この入り口がどこにあるかと言うと、大手道に向けられて門が立っています。
それは三の丸から入れるわけではなく、三の丸から大手道に入って中門(なかもん)をくぐり、さらに奥へ進んで矢来門(やらいもん)もくぐって、やっと松の丸の表門にたどり着きます。
つまり、三の丸に接していると言っても、松の丸に入ろうと思ったらかなり奥まで進まないと入れないわけです。
しかも、松の丸の表門があるところは、矢来門をくぐったすぐ右手のところです。
これは、もし万が一、大手道を敵兵が登ってきたとき、矢来門を突破した敵兵に対して横から攻撃をかける、いわゆる横矢掛かりのためと考えられます。
しかも矢来門のすぐ右手にあるため、矢来門を突破した敵兵は、まさかそこから攻撃されるとは想像がつかなかったであろうと思われます。
松の丸表門はなかなかわかりにくいところにあるけど、逆に守りのために分かりにくくしてあるんですね!
松の丸表門は現存している!
この松の丸表門ですが、実は現存しています。
元あった場所にはないのですが、一宮市の浄蓮寺というお寺に移築されています。
詳しい解説はコチラ↓↓↓
まとめ
犬山城・松の丸の表門は、ちょっと分かりにくいところにあります。
だけど、逆にそれが実に考えられた位置なんです。
松の丸の表門は、移築されていると言われます。
それと、犬山城の門については、コチラの記事でまとめています。
ご参考にどうぞ。
ということで、松の丸の表門のご紹介でした。
じゃあね🖐️
2019年03月07日
犬山城マイスター!たかまる。