通算十九代目城主でもあり成瀬家四代城主でもあるのは、成瀬正幸(まさゆき)です。
犬山城本丸の搦手にあたる七曲口の守りを固めたと伝わる男。
将軍への定例献上も再開させるなど、かなりのやり手だったらしい。
質実剛健だったのかな?
成瀬正幸(なるせまさゆき)の生い立ち
成瀬正幸(まさゆき)は、延宝8年(1680)成瀬正親の長男として、江戸で生まれました。
元禄9年(1696)16歳の時に3千石を賜り、御用向き見習いとなりました。
元禄16年(1703)23歳の時に父・正親の死去により家督を継ぎ、従五位下隼人正に叙任されました。
将軍への献上再開と、七曲口の守備強化
しばらく中断していた将軍への献上が宝永2年(1705)に認められ、年4回の定例献上が開始されました。
また、犬山城本丸の搦手にあたる七曲口の整備・守備強化も精力的に行いました。
本丸から木曽川岸へと続く道で、木曽川から本丸へ直通のために攻め込まれる危険性があるためです。
水之手門や水之手櫓などが建てられた(増改築?)もこの頃かもしれません。
成瀬家の家臣団は、正幸の代になってほぼ安定した状態となったようです。
享保17年(1732)に隠居、寛保3年(1743)、名古屋で死去しました。
第十九代・犬山城主のデータ
成瀬正幸(なるせまさゆき)
十九代目城主(成瀬家四代城主)
在位 約29年:元禄16年(1703)~享保17年(1732)
犬山城歴代城主についてはコチラの記事で。
まとめ
ということで、第19代城主でもあり、成瀬家4代目城主でもある成瀬正幸さんのご紹介でした。
じゃあね🖐️
2019年05月02日
犬山城マイスター!たかまる。