平城(ひらじろ)は平地に建てられた城のことで、最も進化した形と言われています。
天守、櫓、門などの建物と、石垣、堀などの土木構造物を完備した城です。
その中でも三大平城と言われる松本城、二条城、広島城についてご紹介します。
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三大平城(さんだいひらじろ)
三大平城と言われるものは、
- 松本城(まつもとじょう、長野県松本市)
- 二条城(にじょうじょう、京都府京都市)
- 広島城(ひろしまじょう、広島県広島市)
です。
松本城(まつもとじょう)
松本城は天守、乾小天守、渡櫓、辰巳付櫓、月見櫓などが連結式と連立式が組み合わされた複雑な天守群を形成しています。
大天守は姫路城とともに2基しか現存していない五重天守として非常に貴重です。
梯郭式(ていかくしき)の縄張がよく残っています。
二条城(にじょうじょう)
二条城は徳川家康が慶長6年(1601)に京都の儀礼施設として築城したのが始まりとされる。
三代将軍家光のときに総塗籠の白亜の五重天守が造られました。
しかし、寛永3年(1750)に落雷で焼失してしまいました。
現在は二の丸御殿が現存しています。
広島城(ひろしまじょう)
広島城は天正17年(1589)に毛利輝元が島普請(しまぶしん)と言われる太田川のデルタ地帯の築城工事に取り掛かりました。
工事は10年以上かかりましたが、五重五階の大天守に小天守を2基連ねた連結式天守や、数多くの櫓が立ち並び、120万石の大名にふさわしい格式を誇りました。
昭和20年(1945)に原爆で倒壊した天守は昭和33年(1958)に鉄筋コンクリートで再建されました。
それ以外にも水堀がよく残されています。
平城(ひらじろ)とは?
平城(ひらじろ)とは平らな場所に造られた城で、織豊系城郭(しょくほうけいじょうかく)以降の近世城郭(きんせいじょうかく)に多く見られます。
平城は立地を活かした縄張り作りが難しいため、周囲を堀で囲み石垣を巡らすのが一般的です。
石垣や水堀などの大規模な土木構造物と、数多くの櫓や城門などの建物を備えていました。
近世の平城は防御力が極めて高いため、兵糧攻めと水攻め以外では落とすことができないと言われています。
まとめ
日本城郭の粋を極めた平城のうち、松本城、二条城、広島城が三大平城と呼ばれています。
いずれも素晴らしい縄張と遺構があるので、ぜひ訪れてみてください。
じゃあね🖐️
2019年09月19日
犬山城マイスター!たかまる。