堀は城の防御の基本中の基本です。
城の防御を固めるためには、掘る場所や掘り方を工夫する必要がありました。
今回は堀を使った防御の仕方について、深掘りしていきます。
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堀を使った城の防御の仕方
- 城の防御のためには、掘る場所や掘り方の工夫が必要
- 横堀(よこぼり)、竪堀(たてぼり)、畝状竪堀(うねじょうたてぼり)、障子堀(しょうじぼり)、堀切(ほりきり)など
- 効果的な堀り方をすることが大切
堀は城の防御の基本中の基本です。
城の防御を固めるためには、掘る場所や掘り方を工夫する必要がありました。
横堀(よこぼり)、竪堀(たてぼり)、畝状竪堀(うねじょうたてぼり)、障子堀(しょうじぼり)、堀切(ほりきり)などです。
堀を効果的な場所に設置することで、大群が押し寄せてきても十分に迎え撃つことができました。
つまり、効果的な堀り方をすることが大切だったのです。
以下に、深掘りしていきます。
山城での様々な堀
- 横堀(よこぼり)
- 竪堀(たてぼり)
- 畝状竪堀(うねじょうたてぼり)
- 障子堀(しょうじぼり)
- 堀切(ほりきり)
ここでは山城を例に様々な堀折を見ていきたいと思います。
横堀(よこぼり)
曲輪(くるわ)の周りを取り囲むように造られた堀です。
曲輪(くるわ)に向かってくる敵は容易に曲輪上がることができません。
竪堀(たてぼり)
山の斜面に縦方向に設けた空堀のことです。
山の斜面から城内へ侵入しようとする敵を防ぎました。
斜面を横に移動するのを封じたのです。
畝状竪堀(うねじょうたてぼり)
竪堀と土塁を並べて作り、畝状にした堀のことでです。
敵の横方向への移動を阻止しました。
障子堀(しょうじぼり)
堀の底に土手で格子状に区切った堀です。
敵が堀の中を移動できないようにした仕掛けで、堀を突破することが難しくなりました。
堀の底に泥を入れたりして敵が身動きを取れないようにもしていました。
堀切(ほりきり)
山の尾根を断ち切って敵の接近を阻止するための堀です。
山の尾根をつたって侵入してくる敵を防ぎました。
味方が移動する時には橋をかけて、敵が迫ってくると橋を落とすこともあったそうです。
まとめ
敵が城に迫る接近してくるのを防いだり、敵の移動を予測して堀を造ることが大切でした。
堀の活用の仕方によって城の防御力が決まると言っても過言ではありません。
お城巡りをする時には、堀と土塁の形や位置に注目してみると良いでしょう。
その時に、どこから敵が侵入してくるのか、防御はどのような形を考えていたのかを妄想しながら巡るとより一層お城のことが理解できて楽しくなると思いますよ。
ということで、堀を使った城の防御の仕方についての解説でした。
じゃあね🖐️
2020年01月27日
犬山城マイスター!たかまる。
たかまる。
「お城のすべて」は城郭検定の公式参考書にもなっていますよ。
「日本の城事典」はまさしく事典です。わからなくなったらこれで調べるという一冊。