お城用語で「普請」(ふしん)と「作事」(さくじ)いうのが出てきますよね?
本記事では、作事とは?の疑問にお答えするようにわかりやすく解説していきます。
この解説を読むと作事について概要を知ることができ、お城巡りの見方が変わります。
お城巡りをするなら必見です。
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作事(さくじ)とは?
城づくりにおける「作事」(さくじ)とは、曲輪(くるわ)や土塁(どるい)に建物を建てることを言います。
それらの建築工事は専門の職人によって行われました。
作事で作る建物は様々あります。
例えば城門、櫓、塀、蔵、御殿、番所、馬屋などです。
しかも近世城郭は礎石の上に建物が建ち、瓦葺の屋根、金具、建具、襖絵などなど、機能+装飾の建物が増えたため、職人の数や技術量などの比重もだんだんと高くなっていきました。
その一方で、曲輪の造成、堀を掘る、土塁や石垣を築くなどの土木工事ことを、普請(ふしん)と言います。
つまり、土木工事が普請で、建築工事が作事です。
今では当時の作事によって建てられた建物は数が少なく、現存しているものは大変貴重です。
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現存する建物
現存している建物の一部を紹介しましょう。
現存天守
現存する天守は12あります。
弘前城、松本城、犬山城、丸岡城、彦根城、姫路城、備中松山城、松江城、丸亀城、宇和島城、松山城、高知城
です。
現存天守についてもっと詳しく知りたい方は、コチラ↓↓↓の記事が参考になると思います。
現存三重櫓
現存する三重櫓は12基です。
弘前城・辰巳櫓、弘前城・未申櫓、弘前城・丑寅櫓、江戸城・富士見櫓、名古屋城・西北隅櫓、彦根城・二の丸三重櫓、明石城・巽櫓、明石城・坤櫓、福山城・月見櫓、高松城・月見櫓、高松城・艮櫓、熊本城・宇土櫓
です。
三重櫓についてもっと詳しく知りたい方は、コチラ↓↓↓の記事が参考になると思います。
現存御殿
本丸御殿が現存しているは高知城と川越城の二城のみです。
二の丸御殿が現存しているのは二条城と掛川城の二城のみです。
まとめ
城づくりにおける「作事」(さくじ)とは、曲輪(くるわ)や土塁(どるい)に建物を建てることを言い、専門の職人によって行われました。
現存している例は数が少ないので、訪れた際はぜひ職人技をじっくりと観察・探索してみてくださいね。
じゃあね🖐️
2019年10月13日
犬山城マイスター!たかまる。