城といえば天守を思い浮かべる人がほとんどだと思います。
しかし天守だけがお城ではありません。
今回は、そもそも「城とは何か?」について考えてみたいと思います。
城とは?
- 城=天守ではない
- 城は「土を固めて盛り上げたり、土塁(どるい)などで囲んだエリア」のこ
- 天守はお城の一部
城と聞くと天守と思う人がほとんどだと思います。
実際に皆さんは天守のことを城と呼んでいることでしょう。
しかし、城というのは天守だけを表す言葉ではありません。
むしろ天守があった城の方が圧倒的に少ないのです。
城というのは「土を固めて盛り上げたり、土塁(どるい)などで囲んだエリア」のことを指します。
櫓や御殿、石垣や土塁、堀などもお城の一部です。
そして天守もお城の一部なのです。
以下で深掘りして見てみましょう。
城という字の成り立ち
- 敵から守るための防御施設が城
- 必ずしも城に天守がある必要はない
- 「土」から「成」のが城
城という字の成り立ちから考えると、「城」というのは「土を固めて盛り上げたり、土塁(どるい)で囲んだりしたエリア」のことを指します。
つまりは敵から守るための防御施設が城ということです。
城という字の成り立ちについては、こちらの記事↓↓↓に詳しく書いてあるので合わせて読んでみてください。
【お城の基礎知識】『城』という漢字の意味を調べたら、とっても深かった。
いずれにしても、あるエリアを土塁や堀などで囲ったところが城ということです。
そう考えると、必ずしも城に天守がある必要はないし、天守が城という概念は正しくないということがわかりますね。
天守は城のシンボル
- 天守は城を象徴する建物
- 山城がほとんどで天守はない
- 天守という概念自体がなかった
とはいっても、天守は城を象徴する建物です。
しかしそれは、織田信長が建てた安土城が始まりと言われており、それ以降に建てられた城に作られたもので、それより前の城には天守は存在しませんでした。
城というのは鎌倉時代から戦国時代初期に作られた山城などがほとんどです。
その数は4万とも5万とも言われていますが、そのほとんどは天守がありません。
天守がないというのは「今ない」ということではなく、当時も天守は存在しませんでした。
天守という概念自体がなかったと言った方が良いかもしれません。
つまり日本における城というのは天守がないものがほとんどですが、天守があまりにもシンボリックなため、現代の我々は天守のことを城と勘違いしてしまうのです。
お城の楽しみ方はいろいろ
- 天守=お城ではない
- 石垣や堀、土塁、櫓、御殿などの跡を見に行くこともお城めぐり
- いろいろな角度から楽しめる
天守がなければ城はつまらないという人もいれば、天守が無くてもお城は楽しいという人もいます。
上で述べた通り天守=お城ではないので、石垣や堀、土塁、櫓、御殿などの跡を見に行くこともお城めぐりと言えます。
天守を徹底的に巡るのも面白いでしょう。
天守以外の建物を巡るのも面白いでしょう。
石垣や堀などを見て回るのも面白いでしょう。
縄張自体を見て回るのも面白いでしょう。
防御施設としての機能性を見て回るのも面白いでしょう。
このようにお城めぐりは、いろいろな角度から楽しめるのです。
お城とは軍事拠点であり、政治の場
- 軍事拠点であり政治の場でもある
- 自分に合ったお城の楽しみ方を見つけて
- お城の知識が少しあると、お城めぐりが断然面白くなる
お城とは、軍事拠点であり政治の場でもあります。
歴史や合戦などと関連づけながら見学するのも良いかもしれません。
楽しみ方は人それぞれなので、自分に合ったお城の楽しみ方を見つけてみるのが良いでしょう。
しかしひとつだけ言えることは、お城の知識が少しあると、お城めぐりが断然面白くなるということです。
そのため筆者も、下記のような本を読みながら知識を蓄えています。
超おすすめの本なのでリンクを貼っておきますね。
興味のある方は覗いてみてください。
またこちらの記事↓↓↓にも詳しくおすすめポイントを書いていますので、あわせてご覧ください。
『日本の城事典』はお城知識のバイブル的存在でおススメ。-城ほん。
まとめ
お城とは天守だけではなくて、敵から守るための防御施設のことを指します。
お城の知識を蓄えてお城巡りをすると、より一層楽しめますので、本ブログやお勧めの本などを参考にあなただけのお城の楽しみ方を見つけて、お城巡りを楽しんでください。
ということで、そもそもお城とは?というお話でした。
じゃあね🖐️
2020年01月05日
犬山城マイスター!たかまる。